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読書メモ:コンピュータシステムの理論と実装



スキルの棚卸のため、こちらも過去読んだ本について書きます。

日本においてSIerや社内ITなどの多くのITエンジニアは、大学などで情報工学を学ばずにエンジニアをしていることと思います。

自分も(社会人入学により大学院で情報システムを学んでいますが)そのうちの一人です。

コンピュータ知識習得の位置づけであるIPAの情報処理技術者試験で、NANDゲートなどの論理ゲートは勉強したものの、CPUやメモリやディスクを含めたハードウェアが実際にどのように応用され、最終的にOSやコンパイラなどのソフトウェアになるのかとういう部分は正直不明でした。

これは、資格試験の合格が目標になってしまうデメリットな側面です。

この本では、ハードウェアからソフトウェアの境界であるコンピュータ科学の知識をハンズオン形式で学べます。

回路から始まり、機械語、コンピュータアーキテクチャ、アセンブラ、スタックなどのVMの作成、C言語のような高水準言語、OSまでをハードウェアエミュレータ上で作成するという感じです。

高水準なコンピュータ科学教育をしている学部の学生は、このようなことを実習で行うようですが、私は時間の関係上読んだだけです。

しかし、読んだだけでも点が線としてつながる感覚を得られます。

もちろん、OS開発やコンパイラなどに興味がある方や、テクノロジーセンターな企業に入りたい技術者志望の学生はハンズオンで実装して損はない内容であることは言うまでもありません。

直接役立つ知識かどうかは、働いている分野や現場よると思いますが、ファンダメンタルな知識として知っておいて損はないと思う内容でした。

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