読書メモ:翻訳スキルハンドブック
スキルの棚卸のため、こちらも過去読んだ本について書きます。
英文を翻訳してみると、受験生が英語の和訳の問題を解いているような堅い表現になったり、「それ」、「これ」、「あなた」、「彼ら」など代名詞満載の翻訳になり、かえってわかりにくくなってしまうことが良くあります。
一方、それらを省略すると意味が通る文章なのか不安になることと思います。
また長文などを翻訳すると、英語と日本語の構造の違いから意味の通りにくい文になってしまうこともあるでしょう。
この本では、そのような翻訳初心者が必ず出会う、翻訳におけるコンテクスト上における課題に対する解決方法が載っており大変役立ちました。
私も、この本を読んでからethereum.orgの翻訳で採択されることが増えました。
結果として、ethereum.org translator certificate という翻訳が一定の採択数を超えると受け取ることができる証明書も ethereum.org から受け取ることができました。
初めて社内で翻訳を任された人、OSSの翻訳をしてみたいエンジニア、翻訳家を目指している人に大変役立つ内容です。
私自身も、今でも英語力や日本語力に課題を感じており何度も読み返したくなる本です。