読書メモ:初めてのWebGL 2 第2版
最近読んだ本の読書メモです。
画像処理技術、例えば統計値などのグラフ作成や業務の可視化において、フロントエンドでは便利なフレームワーク(Chart.jsなど)を使うことがほとんどだと思います。
しかし、3Dによる可視化など、フレームワーク以外のことを表現するには学ぶ必要があると思い、この本を購入しました。
3Dは、かなり専門的な知識が必要と聞いていたので敷居が高いと思いましたが、視野を広げるために、あえてチャレンジすることにしました。
この書籍を通して、基本的なシェーダー言語の使い方、頂点シェーダー、フラグメントシェーダー、カメラや光源などの概念がわかりました。
また、面倒な行列計算(例えば逆行列・内積外積なども)もWebGL2がやってくれるのですね。
3D技術は、割とおまじない的なコーディングが多いというのも発見でした。
車などの複雑な3D画像は、Blenderなどのツールを使ってモデルを構築し、WebGL2にインポートして光源やテクスチャを調節しながら仕上げていくことを知り、非常に貴重な知識が得られました。
もちろん、これ一冊で3Dゲームのような複雑な処理まではできるようになりませんが、WebGL2がどのような役割を持ち、画像効果を生み出せるか知ることができる良い書籍でした。
また、全ページがカラー印刷のため、非常に読みやすかったです。
行列や三角関数の知識が必要ですが、数学にアレルギーが無い人ならば自学して学んでいける内容だと思います。
JavaScriptを利用した3Dグラフィックに興味がある人におすすめの書籍です。
余談ですが、GPUがベクトルの並列計算に優れ、AIに使われる理由もWebGL2の書籍から、ようやく納得することができました。