読書メモ:ハンズオンNode.js
最近、自分で開発したWeb3アプリであるuniversalbase.xyzをリリースしましたが、こちらはバックエンドでEthers.jsを使ったブロックチェーンやコントラクトとのやりとりでNode.jsを使ったため、Node.jsの全容を学ぶために使用しました。
Node.jsといっても、いわばコンソールで実行するRubyやPythonに似ていて、コンソールで使うJavaScriptの実行環境という位置づけになり、その内容はブログラミングでできること全般になるため広範にわたります。
この書籍では、基本的なモダンJavaScriptの構文のおさらいから始まり、Promiseなどの非同期処理、マルチプロセス、マルチスレッドなどの並列処理、DBやファイル操作、ストリーミング、SSE、WebSoketなど、低レベルの通信処理やファイル操作に重点が置かれていました。
非同期処理においては、ある程度の理解がないと、なかなかうまく動かないため、参考になりました。
また、並列処理を行う場面は、Next.jsなどのフレームワークを使ったWeb開発では少ないかもしれませんが、JavaScriptでマルチプロセス・スレッド処理方法知りたい場合に非常に役立つと思います。
サーバサイドで行う基本的な処理に重点が置かれているため、Node.jsを使ったデータの加工やバッチ処理などのレファレンスとしても役立つ書籍といった印象です。
他には、パッケージ、デバック、テストにも触れられており、著者が日本人であるためか全体的な文体が理解しやすく感じました。
Node.jsの知識は、Reactの開発からバックエンドまですべてのモダンなJavaScript開発で必要になるので、ベース知識の習得においてオススメの書籍です。