読書メモ:[改訂3版]Zabbix統合監視実践入門
スキルの棚卸のため、過去読んだ本についても、今後なるべくブログに書こうと思います。
数年前に仕事で構築したため、購入しました。
Zabbixはオープンソースで無料で使える監視システムとして人気があります。
しかし、直観的に構築できるものではないため必ず学習が必要になります。
こちらの本では、Zabbixに関する基本機能の大半がカバーされており、非常にわかりやすかった印象があります。
SNMPを使った監視は行いませんでしたが、SNMPの監視方法にもページを割いており、ネットワークから、サーバ、ミドルウェア、アプリケーションまでオールインワンである程度カバーできます。
しかし、本でカバーできなない面としては、監視対象の知識が必要になることです。
例えば、VMware、Kubernetes、Dockerなどの仮想化やコンテナ、PostgreSQLやMySQLなどのデータベース、ApacheやNginxなどのWebサーバ、LinuxやWindowsなどのOS等、何を監視するかについては、その対象の知識が必要になり、監視データを飛ばすには、ZabbixクライアントでBashやPythonなどでメトリクスを取得するためのスクリプトを開発する必要があります。
監視スクリプトについては、Github等で公開されていることもありますが、動かない場合も多いので自分で再開発が必要なことも多々あります。
それを、SI企業に任せきりにすると設計やサーバのチューニング等で多大な費用が発生するかもしれません。
基本的には、Zabbixはクラウドよりもオンプレミス環境前提だと思いますが、ユーザー企業が独自でスピーディに監視システムを作っていくスタイルに適した、お勧めの監視システムだと思いました(一応クラウド連携機能もあります)。
当時、k8sやDockerコンテナなど監視やマップ作成について機能不足を感じましたが、Zabbixはオープンソースで非常に便利な監視システムなため、導入を検討している方にオススメの書籍です。