読書メモ:[改訂第3版]シェルスクリプト基本リファレンス
スキルの棚卸のため、こちらも過去読んだ本について書きます。
LinuxのBashやシェルスクリプトは、慣れるとWindowsのようなGUIをメインとしたシステムより大変便利です。
その理由としては、Windows Serverだと画面で行う作業やコマンドで行う作業が混ざっていたり、チェックボックスや入力ボックスの混在作業があったり、GUIの位置や、その設定項目の一つ一つの場所を憶えたりする必要があります。
誰もがマイクロソフトオフィスのバージョンが変わって苦労したことがあると思いますが、それがサーバ作業で起こるわけです。
そしてバージョンアップと共にGUIが全く変わったものになり、覚え直しになります。
一方、LinuxのようなCUI(コマンドラインインターフェース)システムでは、バージョンアップなどによって変わった場合も、CUIコマンドや設定ファイル項目だけということが多く、バージョンの差分学習コストがより軽減されます。
その分、最初の関門である、コマンド操作に慣れるのが大変ですが・・・
また、シェルスクリプトを憶えれば、OSの主要な機能とPython、PHP、JavaScriptなどのプログラムと連携することも容易になるため便利さがより上がります。
シェルスクリプトですが、毎日のようにLinuxを触ると、同様にBashも振れることになるので、そのBashコマンドを憶えていれば、感覚的にネットのBashコードをコピペして簡単なスクリプトを書くことは可能です。
しかし、DockerのEntrypoint.shを汎用的にしたり、並列処理などや配列、分岐等のやや複雑な処理をシェルスクリプトで行うには、きちんと学習した方が良いのは間違いありません。
また、ちょっとしたコマンドや文法の間違いで、重要なデータが削除されたり、OSが起動しなくなる等の悲惨なオペミスも発生します。
この本は、主要な機能とサンプルコードと共に様々なシェルスクリプトのコツが詰まっています。
今世紀のエンジニアならおそらく一生使うであろうシェルスクリプトで必要になる知識が詰まっているのでお勧めの書籍です。