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読書メモ:SolidityとEthereumによる実践スマートコントラクト開発



こちらも過去読んだ本の読書メモです。

前半のブロックチェーンにの説明および環境設定に関しては、大分古くなっています。

具体的には、プルーフ・オブ・ワーク前提で説明されており、イーサリアムのクライアントは現在は存在しないParityを使いますので、その辺はあまり参考になりません。

これから読む人は、環境構築に関してはethereum.orgで最新の情報を参照にすることをお勧めします。

この本では、テスト駆動開発を用いてハンズオンでコントラクトを使ったアプリ(Dapp)を開発する構成になっており、本格的な開発スキルを獲る上で大変勉強になりました。

残念な部分としては載っているReactコードのバージョンや環境が古いため、ハンズオンでアプリを動作させるには自分自身で修正する必要があります(この分野は更新が早いので仕方ないですが・・・)。

当時、実際に内容を写経しましたが、書籍そのものにバグがあるのかバージョンによる動作の違いもしくは自分自身が打ち間違えたのか不明ですが、開発したサイトにアクセスしただけでETHがウォレットから吸い出されるという恐怖を体感することができました。

テスト駆動開発は、こういった複雑なプログラムでは最低限必要になると思いますし、オライリーにしては分かりやすい書き方がされており新版が望まれます。

ReactやJavaScriptの非同期処理に関しては、そこまで説明していないので、別途勉強が必要だと思います。

自分自身でバージョンによる動作を修正できる中級者(スマートコントラクト自体はビギナー)におすすめしたい書籍です。

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