読書メモ:初めてのTensorFlow.js ―JavaScriptで学ぶ機械学習
ChatGPTが話題になる前、AIは理論の難しさから、研究者だけが扱うものだと思っており、なかなか触れる機会がありませんでした。
しかし、最近ではChatGPTのAPIを利用したアプリが増えており、AIを活用できるスキルが必要だと感じ、学習を始めることにしました。
生成系AIを使ったアプリを開発するなら、ChatGPTのAPIを学ぶ方が価値があります。しかし、TensorFlow.jsはJavaScriptで動作するため、Next.jsなどのWebアプリと連携しやすく、AIを自分で開発する方法にも興味があったため、この本を購入しました。
オンラインにもTensorFlow.jsに関する記事はありますが、体系的に学ぶにはやはり本が最適だと改めて感じました。
この本を通じて、ニューラルネットワークの基礎からTensorFlowの使い方、画像や情報の分類など、関連技術とその応用方法を一通り学ぶことができます。
Tensor(テンソル)という多次元配列形式にデータを変換し、各層のニューラルネットワークで使用する関数(例:シグモイド関数)を選び、それらをワークフローのように組み合わせることでAIを構築できる、という点がTensorFlowを学ぶ上での大きな発見でした。
使い方自体は、それほど難しくありませんが、目的のモデルを構築する際には計算に時間がかかったり、場合によっては複雑な数学を駆使する必要があるため、探索には苦労があるかもしれません。
また、目的に応じて、既存のモデルを使用して転移学習を行ったり、畳み込みニューラルネットワークを作成したりと、さまざまな選択肢があります。アプリケーションで利用する場合は、TensorFlow Hubで学習済みのモデルを見つけて活用するのが良いと感じました。
オライリーの本としては、AI特有の高度な数式がなく、初心者にも分かりやすい内容でした。
今後もAIの知識をさらに深めていきたいと思います。