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ファイナンシャル・プランニング技能士2級取得


数か月前にファイナンシャル・プランニング技能士(FP)3級を取得しましたが、より高度な内容に興味があったため、FP2級を受験し、無事に合格しました。

3級では幅広い知識を浅く学ぶことで視野が広がりましたが、2級ではより深く掘り下げた学習ができた点が特によかったと感じています。

これから受験を検討している方にとって、本記事が判断材料の一つになれば幸いです。


ライフプランニングと資金計画

2級では、奨学金や教育ローンの詳細な制度、公的医療保険(国民健康保険と協会けんぽの違い)、雇用保険、公的年金、企業年金、労災補償などの知識が問われます。

スモールビジネスのオーナーやバックオフィス業務に携わる方にも役立つ内容であり、社会保障制度を学ぶ機会が少ない人にとっても有益だと感じました。


リスクマネジメント

個人向けの保険だけでなく、法人向けの保険の知識も求められます。

解約返戻金に関する税金の計算や、法人における保険の経理処理についても細かく学べるため、経理担当者が社内で保険の仕訳を行う際にも役立つ知識が身に付きます。

また、保険の特約などの複雑な契約を理解できるようになることで、適切な契約選びができるようになります。

さらに、ネット型損害保険の仕組みについてもスムーズに理解できるようになるため、保険に関する知識を体系的に整理するには非常に有効な内容でした。


金融資産運用

3級よりも経済関連指標が細かく問われるようになります。

金融商品についても、普通預金、貯蓄預金、スーパー定期、大口定期、期日指定定期、変動金利定期など、銀行の各種商品について理解を深めることができます。

また、シャープレシオの計算や、債券の利回り計算などのより高度な計算問題にも対応できるようになります。

今話題のNISAについても一般的な知識を学ぶことができ、資産運用に関する理解が深まりました。


タックスプランニング

この分野は特に実生活やビジネスで役立つ内容が多いと感じました。

個人事業主や経営者、事務担当者が悩むことの多い税金の計算方法について学ぶことができます。

また、財務分析や「103万円の壁」などの控除・扶養に関する細かい計算を正確に行えるようになるため、大いに助かります。

税制は専門用語が多く、情報量も膨大ですが、演習を通じて実践的に学ぶことで、実際の計算にも対応できるようになります。

今年の確定申告は、自信をもってできそうです。


不動産

昨年は「地面師」などのドラマで不動産が話題になりましたが、不動産は資産としての取り扱いが非常に複雑な分野の一つです。

FP2級では、各種特例や控除、路線価、借地権、借家権、区分所有などの基本知識を整理することができます。

また、不動産の譲渡、投資、証券化についても幅広く学ぶことができるため、不動産投資を検討している方にも有益な内容です。


相続

3級よりもさらに細かい知識が問われます。

相続と贈与の違いや、どちらを利用することで節税につながるかを生前に考えることの重要性を学びました。

相続は誰にでも関係のある問題であり、成年後見制度を含め、ライフイベントで必ず役立つ知識だと感じました。

また、贈与税については「基礎控除が受贈者に適用される」など、細かい点が身についているかが問われます。

ややこしい特例が沢山あり、合格レベルに達するには知識を定着される必要があります。

相続税や贈与税の計算ミスは追徴課税などの厳しいペナルティにつながるため、司法書士や税理士に頼る前に、そのような基本的な処理を自分で行えるようになることは大きなメリットです。


試験対策

「みんなが欲しかった!FPの教科書」を一読して、同シリーズの問題集を3~4回解きました。最後に「合格のトリセツ」過去問題集で覚えていない内容を重点的に2~3回解きました。理由を付けて各選択肢から解答を選べるようになれば、合格ラインの知識レベルに入っていると思います。



まとめ

ファイナンシャル・プランニング技能士2級は、細かい知識が求められ、計算も素早く行う必要があるため、意外と難易度の高い国家資格です。

しかし、得られる知識は、事業運営、事務処理、自分や家族のライフプランニングなど幅広く応用可能であり、プロのファイナンシャル・プランナーとして活躍するための基盤にもなります。

学習には一定の時間が必要ですが、非常に実用的な内容が多いため、ぜひ多くの方に挑戦していただきたい資格だと感じました。

4月からCBT(コンピュータ試験)になるため、いつでも何回(※)でも受けられるようになります。

リテイクポリシーがあるのでご注意ください(リンク参照)

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