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読書メモ:リーダブルコード


インフラ系エンジニアとしてのキャリアが長かったこともあり、これまで読んできた技術書は特定の技術や製品に特化したものが中心でした。しかし、「テスト駆動開発」と並び、多くのプログラマのブログなどで頻繁に取り上げられている本書『リーダブルコード』がずっと気になっていたため、思い切って時間をとって読んでみました。

JavaScriptやPHPなど、特定のプログラミング言語に関する書籍は、言語仕様や使い方の理解に重点が置かれています。それに対して『リーダブルコード』は、「わかりやすいコードとは何か」という普遍的なテーマに対して、具体的で実践的な視点からアプローチしており、とても興味深く読めました。

本書は、難しい専門用語を避け、誰でも理解しやすい言葉と小さなコード例を使って、「読みやすさ」を高めるためのテクニックを丁寧に解説しています。たとえば:

  • 理解しやすいコードとは何かの定義から始まり、
  • 変数名をより明確で具体的なものに変える
  • コードの段落やインデントを整えて視認性を上げる
  • コメントの効果的な書き方
  • 複雑な制御フローを簡素なものへと置き換える方法
  • 巨大な式を分割し、名前をつけて意味を明確にする
  • 変数のスコープを最小限に、不要な変数は削除する、再代入されない変数にはconstfinalを使う
  • プロジェクト固有のコードと汎用コードを分離し、必要最小限の「核」を残す

といったように、段階的にコードを“読みやすくする技術”が紹介されていきます。

最後には「分/時間カウンタ」の実装を通して、学んだ内容を実践する章がありました。こちらはC++で書かれており、親しみの無い言語なため、私には少しハードルが高かったのですが、この本が提唱しているコードの設計思想や意図は十分に伝わってきました。

プログラムを書くとき、「変数名はこれで良いのか?」「このコメントは必要か?」「関数の粒度は適切か?」と迷うことは多いものです。そうした悩みに対して、具体的な指針を与えてくれるこの本は、エンジニア歴が長い人にも、駆け出しの人にも、きっと役立つはずです。

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