TOEICで950点を取得したので、英語の勉強方法を共有します

現在、エンジニアやビジネスパーソンの中には、英語力を高めて国際的な場面で活用したいと考えている方が多いと思います。
私自身もエンジニアとして英語学習の必要性を常々感じており、普段から英語の技術書(およびオンラインポスト)を読んだり、オープンソースの翻訳活動をしています。
TOEICのスコアについても、日本国内では英語力の実質共通指標となっているため、定期的に受けていました。そして、2025年12月にTOEICを受験し、950点(L495/R455)を取得しました。TOEIC950点は、国内のエンジニアに限ると比較的高得点の方だと思うので、この記事でこれまで実践してきた英語の勉強方法を共有したいと思います。
「短期間で劇的にTOEICスコアを上げる方法」ではなく、やや抽象度の高い観点からの内容になりますが、参考になれば幸いです。
※本記事で紹介する学習方法は、あくまで筆者個人の経験に基づくものです。
この方法が唯一の正解ではなく、すべての学習者に当てはまるとは限りませんが、参考程度にご覧いただければ幸いです。
TOEICの高得点を目標にしない
TOEICを受けるからには、どうしても高得点を目指してしまうと思います。その結果、TOEIC対策の参考書を購入し、大量の問題を何度も解いて点数を上げるという王道ルートを辿る人がほとんどです。
しかし、この勉強法には欠点があります。それは、TOEIC形式には慣れるものの、ある程度でスコアが頭打ちになるという点です。私自身も過去に同じ経験をしました。
問題を何度解いても英語力そのものが伸びるというより、問題形式への対応力だけが上がり、スコアに反映されなくなります。この段階で「自分には英語の才能がない」と誤解して諦めてしまう人も多いと思います。
正しい目標設定は、TOEICの高得点そのものではなく、英語で不自由なくコミュニケーションできるようになることです。
具体的には、次のような目標設定になります。
- リスニング:相手の言っていることを一度で理解し、内容を頭の中に保持できる
- リーディング:一度読んだだけで素早く理解し、内容をリテンションできる
- スピーキング:自分の意見を過不足なく瞬時に伝えられる
- ライティング:必要な文章を正しいフォーマットで完成させられる
このような目標を設定することで、TOEIC教材だけに縛られず、自分に足りない英語スキルを補うための書籍やオンライン英会話などにも視野が広がります。
長期的に見ると、これによって英語力そのものが向上し、結果としてTOEICのスコアにも継続的に反映されるようになります。目標が抽象化されることでスコアによる気分の浮き沈みも抑えることができます。TOEICの点数は、上記の目標に到達するための参考程度にとどめ、英語力向上自体を常に目指します。
TOEICの模試を一気に解かない
TOEICの模試は通しでやると2時間かかり、さらに復習まで含めると3〜4時間を要します。これは社会人にとって、休日の貴重な時間を大きく消費し、英語学習において最も重要な「継続性」を阻害する要因になります。
多くの社会人は、休日出勤やプライベートな用事、他の学習なども抱えているため、模試に大きな時間スロットを割くべきではありません。
そこでおすすめなのが、通勤中や昼休憩などの隙間時間を活用することです。
「Abceed」や「TOEIC公式アプリ」を使えば、リスニング問題も細切れで解けますし、リーディングも各パート・各問題単位で取り組めます。
この方法であれば、1週間で模試1~2回分程度は無理なく解けます。休日にまとまった時間を消費するより、はるかに効率的です。
模試は「問題形式に慣れる」という点では効果がありますが、英語力そのものを向上させる効果は限定的だと感じているので隙間時間の有効活用に使いました。
自宅での学習は英語力向上に使う
自宅学習の最大のメリットは、声を出す学習ができる点です。ディクテーションや英会話など、英語力向上に最も重要なトレーニングは自宅で行うのが効果的です。
私の場合、文法学習は「Duolingo」などのアプリを使いました。ポイントは、分からない文法事項をその場で調べながら進めることです。現在であれば、ChatGPTに文法的な疑問を聞くのが最も早いかもしれません。例: 主語・目的語の位置、疑問文や関係代名詞の使い方など
英単語学習には、DMM英会話に付属している「 iKnow!」 を使用しました。この際に最も重要なのは、音声サンプルとそっくりになるまで何度も発音することです。
英語は日本語より母音の種類がはるかに多く(日本語5種に対し英語は20種前後)、母音を正しく発音できなければ、正確に聞き取ることもできません。
書く練習は、そこまで重きを置く必要はありません。
単語を何十回も書いて覚えるより、定期的に繰り返し、忘却曲線に沿って発音しながら復習することの方が効果的です。発音中心で学習し、書くのは確認程度に留めます(上記のアプリは、忘却曲線にそった出題管理をしてくれます)。
これを継続することで、徐々に英語を日本語に変換せず、英語のまま文頭から理解できるようになっていきます。この英語を英語のまま理解できるようになることが高得点を取得するのに非常に重要な要素です。
オンライン英会話を実践の場として使う
上記の学習に加えて、週2〜3回のオンライン英会話を強くおすすめします。
「TOEICで良い点数を取るだけなら不要では?」と思う人もいるかもしれませんが、高得点を取るためには英語を英語のまま理解する力が不可欠です。結局のところ、本物の英語力を上げないとTOEICの点数がある程度で頭打ちになります。
オンライン英会話では、英語をパターンとして認識できるようになります。例えば、自己紹介のやり取りです。
例:
Please introduce yourself.
My name is Hiro. I work as an IT engineer.
このような表現をパターンとして蓄積していくことで、過不足のないコミュニケーションが可能になり、脳内に英語のネットワークが構築されていきます。
また、覚えた単語と一緒に実世界のニュースのトピックを英会話に取り入れることで、現実の世界に必要なものとして英単語が強烈に記憶に定着します。日本にいると日本語でほとんどの物事が完結してしまうので、オンライン英会話で英語の言語空間に行くことは重要です。
いつの間にか、別世界だった英語が、頭の中で現実の世界として認識されるようになります。脳が「英語は必要なものだ」と判断し、より高いリテンション力を得られるようになります。
まとめ
以上のようなフレームワークで、私は英検1級も取得しました。
TOEICという枠にとらわれず英語力そのものを高めることで、結果的にTOEICでも高得点が取れるようになります。
「高収入を得るために英語を勉強する」という動機は、個人的にはあまりおすすめしません。収入という結果が出ないと、モチベーションが下がりやすいからです。TOEIC高得点と高収入に相関はあるかもしれませんが、その間には昇進や転職という厚い現実の壁があり、統計上の因果を個人の長期的モチベーションに転用するのは難しいと思います。
それよりも、「英語力を高めて世界を広げたい」「英語を使って世界の役に立ちたい」といった抽象度の高いゴールの方が、英語学習は長続きすると思います。
それでは、英語学習を一緒に頑張っていきましょう!