技術 ブログ

読書メモ:発想を事業化するイノベーション・ツールキット


最近読んだ本の感想をまとめます。

この本は積読状態だったのですが、読むことにしました。

その理由は、私が個人的に枝葉の技術を理解し組み立てていくボトムアップアプローチを好むものの、その思考が現在の知識の枠から出ることができないためです。

そこで、イノベーションコンサルティングの手法を学び、トップダウンからイノベーションを創造するアプローチを学びたいと考えたからです。

本書では、Define、Discover、Develop、Demonstrateという4つのDに分け (4D) 、それぞれのフェーズでイノベーション・ツールキットを使用してイノベーションを定義、発見、開発、実証するプロセスが紹介されています。

複数人で構成される新規事業の開発チームにおいて、新しいアイデアを実現するには、チーム内でのコンセンサスが必要です。

このようなツールキットを用いてプロセスを進めることで、意思決定がスムーズになり、開発がスピーディに進むので有用だと思いました。

また、情報処理技術者試験でもおなじみの「コンジョイント分析」、「特性要因図」、「バリューストリームマッピング」なども掲載されており、事業開発だけでなくITコンサルティングにも活かせる内容だと思います。

資格試験の教科書は、このような本の内容をかいつまんだものが多いため理解が浅くなりがちですが、実際の書籍を通して深い洞察を得ることができます。

本書はイノベーションを生み出す過程をマネジメントする視点で書かれており、汎用的なツールが多く、抽象度が高くなっています。

実践するには、クライアントもしくは所属している各事業の現状と特性の理解も同時に必要ですが、イノベーションを生み出す組織を作る上で重要な内容だと思いました。




コメント投稿フォーム

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です